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近年沖縄では木造住宅が徐々に信頼され始め着工数が急激に増えてきています。
しかし、ひと昔前までは毎年大型台風の上陸や,高温多湿な気候によるシロアリやカビの被害により,木造住宅は不向きだと思われていました。
沖縄でも様々な対策を用いて耐久性の高い木造住宅を建てることはできますが、いまだに沖縄の戸建ての多くはRC造住宅であることから、木造住宅への不安も多いはず。
一生のうちで大きな選択となるマイホームのことなので、沖縄で木造住宅を建てる前には寿命について知っておきたいですよね。
そこで今回は、沖縄の木造住宅の寿命が22年とも30年とも言われる理由や実際の寿命はどうなのか、また少しでも長く暮らすための方法を徹底解説します。

4つの耐用年数

形あるものには寿命が存在します。
木造住宅も例外ではなく時間の経過とともに品質の低下や劣化していき徐々に寿命に近づいていきます。
木造住宅の寿命は耐用年数として表現され税務上のものや劣化によるものなど主に4つに分けられます。

法定耐用年数

木造住宅は時間の経過とともに品質や耐久性が低下するため減価償却資産と呼ばれ、法定耐用年数が定められています。
法定耐用年数は、1951年に制定された制度です。税務上のために財務省が定めた年数であり、減価償却の計算のために用いられ、通常の維持補修を行った場合の耐え得る年数を想定し決めています。
行ってしまえば機械的に決められた目安の年数であるため実際の住宅の状態を示す年数ではありません。
沖縄の木造住宅の寿命は22年といわれていますが、これは木造住宅の法定耐用年数であるため木造住宅の寿命ではないことがわかります。

経済的残存耐用年数

経済的残存耐用年数は不動産鑑定士が建物の鑑定を行う際に用います。
物理的要因,機能的要因経済的要因による劣化を総合的に判断し,その建物が経済的にあと何年価値を有するのかを意味します。
言い換えれば経済的に価値がなくなるまでの年数ということです。
同じ建物の場合,新築時であれば経済的残存耐用年数はほぼ同じと考えられますが,時間が経過すると居住者の利用状況やメンテナンスによって劣化具合は当然異なるため、経済的残存耐用年数も異なります。
不動産市場においては価値を示す指標にもなるため,不動産売買の際は押さえておきましょう。

物理的耐用年数

物理的耐用年数とは、建物を建てる際に使われる柱や梁、杭、また壁などといった部材そのものの耐久性を工学的に判断する、物理的な耐用年数です。
国土交通省の定めでは、“同一環境下で同一の材料であれば、同一の耐用年数である”とされていますが、これは現実的ではありません。
なぜかというと、工務店やハウスメーカーの施工技術や木材の種類、気候、メンテナンス方法はそれぞれ違うからです。そのため、物理的耐用年数は約65年程度といわれていますが、正確な年数というよりは、あくまで目安と考えていただいた方がいいでしょう。

期待耐用年数

上記の物理的耐用年数が住宅の建築部材などが劣化するギリギリまで住み続けることができる年数に対して、期待耐用年数とは、ある程度の維持管理で普通に暮らすことができる年数のことを言います。

寿命30年といわれる理由

沖縄の木造住宅の寿命が22年といわれる理由は先ほど紹介しましたが法定耐用年数であることがわかりました。
では寿命30年はなぜいわれるようになったのでしょうか。
これは木造住宅が取り壊される築年数が27年~30年という統計データからきたものです。
この統計データは老朽化だけではなく都市計画による立ち退きや引っ越しなどあらゆる理由のデータのため寿命のデータとしては曖昧です。

メンテナンスと修繕で寿命は延びる

沖縄の木造住宅の寿命を延ばすには定期的なメンテナンスと修繕を行うことです。
沖縄の木造宅のメンテナンス目安は新築時3年~5年,それ以降は5年ごとと言われています。
沖縄の木造住宅はシロアリなどによって普段あまり気にしない構造部への被害も想定されます。
そのため,家を建てる際は点検口を設置しておくと構造部に作業員が入りやすく,メンテナンス効果が上がります。
また日々の掃除も家のメンテナンスの一環になります。掃除は普通に生活しているときには目がいかない場所まで目がいくため家の異常を見つけるのに最適です。
そして修繕箇所を見つけたらなるべく早く行うことが重要です。
修繕せずに放置してしまうと場合によっては家の安全性が低下してしまいます。
このような対策を行うことで沖縄でも木造住宅の寿命を80年以上にも伸ばすことができるのです。

まとめ

今回は4つの耐用年数や沖縄の木造住宅の寿命を延ばす方法をご紹介しました。
耐用年数と寿命は異なるため、ひと口に寿命を表すことはできません。
しかし少しでも寿命を延ばすためには居住者のライフスタイルや定期的なメンテナンスが重要です。

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