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近年、木造住宅の需要が高まりつつある沖縄。
不安なのは、木造住宅でも台風に耐えうる事ができるのか?という点だと思います。
台風が多発する沖縄では「台風に強い家」であることは、新築の戸建て住宅に求められる重要な要素です。

台風被害を懸念して、木造住宅よりRC(鉄筋コンクリート)住宅を建築する方も多く見られますが
木造住宅には、比較的コストが低かったり、工期が短い、高機密・高断熱で冷暖房効率が良いなど
さまざまなメリットが多数挙げられます。
この機会に一度、木造住宅を検討してみてはいかがでしょうか?

木造住宅は台風に耐えられる?

台風が心配で木造住宅を建てない、という方がいらっしゃいますが
近年の木造住宅は昔とは比べ物にならないほど丈夫な造りになっており、法律で定められた耐震基準をクリアしないと建てられないため、基本的に新築住宅の台風被害が問題になることはほとんどありません。

実際、総務省統計局によると、日本の木造住宅率は住宅全体の58.9%
対して「鉄筋・鉄骨コンクリート造」や「鉄骨造」などの「非木造」は41.1%と
全国的に見ても、木造住宅の需要が増加しているのは明らかです。

台風で被害に合った住宅は、屋根材や外壁材の経年劣化が影響である事が多く、
建設後もしっかりとメンテナンスを行えばその耐久性は最大限に発揮されるのです。

台風に強い家とは?知っておきたい基礎知識

新築や家の購入を検討中の方であれば、天候や風の被害を受けにくい、台風に強い家づくりについても考えますよね。今回はそんな、台風に強い家の特徴について紹介していきます。

台風に強い屋根材を選ぶ

・防災瓦

防災瓦とは従来の瓦よりも地震や台風に強い瓦です。
防災瓦はロック式と呼ばれる工法で瓦同士の連結を強化したことで、 従来の瓦よりも耐震性能が大幅にアップしました。 強い揺れによってズレてしまったり、強風によって剥がれてしまわないように 瓦同士が噛み合って、更にクギによって固定されています。 そのため、ズレや強風に強い瓦と言われています。

・金属板

金属屋根とは、金属板を薄く長い板状にした屋根のことです。
屋根の形状に合わせて使用できるため、複雑な形の屋根にも適応できます。
他の屋根材よりも重量が軽く、耐震性に優れています。 燃えにくく、防水性に優れており、加工しやすいのも特徴の1つです。 また、耐久性が高く経年変化が少ないため長い間美観を保つ事が可能です。

・スレート屋根

スレートと呼ばれる素材は、実は大きく2種類に分かれていて 『天然』か『人工』かの違いがあります。

〖天然スレート〗
粘板岩と呼ばれる岩石を選別・加工したものです。
防火性や防水性に優れた材料ですが、現在は、量産しやすい人工プレートが主流となり、 あまり天然スレートを見かけなくなってきました。
住宅の屋根に天然スレートを採用すれば、 高級感や重厚感ある雰囲気の外観に仕上げることができるのも特徴の1つです。

〖人工スレート〗
セメントが主成分の薄い板状に加工された建材。
新しく建てる日本の住宅の8割がこの屋根材を使用して建てられています。
スレートはとても人気のある屋根材ですが、 反面、何もメンテナンスしないままにすると劣化し、 雨漏りの原因となってしまうので要注意です。

強度が高い建築工法を選ぶ

枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

枠組壁工法は枠材に面材を緊結させ「壁」をつくり、 その壁を組み合わせて家をつくりあげる工法です。
枠組壁工法では、 用いられる角材の規格が統一されているだけでなく、 釘の大きさや打ち込む間隔まで細かく決められています。 職人の技術や経験に左右されず、完成度にもバラつきが少ないため、 安定した品質を期待することが出来ます。
また、面で構成されている工法のため、建物全体の強度が高まり地震や台風に強いと言われています。

SE構法

SE構法とは、大規模な木造建築物の技術を住宅に応用するために開発された技術です。
「勘」や「経験」のような、人によって変わる不確定なものではなく、 科学的に数値を裏付けとして開発された、まさに最先端の構造技術です。
SE構法で使用する木材にはすべて「構造用集成材」が使われており、 強度が高く品質の安定には欠かせない重要な要素となっています。

台風に強い家づくりとは?

災害に強い「平屋住宅」

台風に強い家の造りは「平屋住宅」と言われています。
その理由は大きく3つ。

①建物が低いため、地震の揺れを抑えることができる
②二階がない分軽く、潰される事がない
③高さがない分、風の影響が少なく、瓦などが飛びにくい

平屋は重量が屋根のみで軽量なため、 下から吹き上げる風に影響を受けづらい造りと言えるでしょう。一般的に平屋は、2階建てに比べて造りがシンプルで 自然災害に強く、安心して暮らせる住まいです

【重要】台風への毎日の備え

家の「外」の台風対策

(1)窓や雨戸はしっかりと閉め、鍵をかける。強風で飛ばされたものが窓を突き破る危険があれば、 窓ガラスが割れたときに破片が飛び散るのを防ぐために、 内側からガムテープをタテ、ヨコ、ナナメに貼っておくと飛散防止に効果的です。

(2)ベランダの排水口、家の周りの側溝や排水溝を掃除する 枯葉やゴミなどは取り除いておく。 水はけが悪いと、豪雨時にあっという間に浸水被害を招くことがあります。

(3)風に飛ばされそうなものは、しっかり固定するか室内に収納する ベランダに洗濯機を置いている場合は、 洗濯槽に水をいっぱいに溜めるなどして風に飛ばされないようにし、 ふたやコード、ホースはガムテープなどで本体に固定する。 また、ベランダや庭で植木鉢や物干し竿、レジャー用品など飛ばされそうなものは室内に収納する。

家の「中」の台風対策

(1)窓ガラスが割れたときの飛散を防ぐために飛散防止フィルムを予め貼っておく。
(2)外からの物が飛んできた場合に備え、カーテンやブラインドを閉めておく。
(3)停電時に備え、携帯ラジオ、懐中電灯、ローソクなどを用意しておく。
(4)避難が必要になったときに備え、防災グッズや水、食料などを用意しておく。
(5)近所の避難場所と避難経路を確認しておく。
(6)市区町村が作成している「ハザードマップ」で危険箇所を確認しておく。

まとめ

沖縄の木造住宅は技術の進歩により、台風やシロアリの対策が充実してきています。
今回は沖縄の特徴でもある台風に強い木造住宅の構造についてご紹介しましたが、世の中には他にもいろいろな構造や工法が存在します。
家を建てる際に一番重点を置きたいところを明確にすることが家を建てる際には重要です。また、建物だけでなく、普段から台風対策を施す事も重要と言えるでしょう。

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沖縄の木造住宅はベタ基礎が主流となっています。
ベタ基礎は立ち上がり部分だけでなく,地面全体にも鉄筋コンクリートを流し込んで作られる基礎です。
建物と地面が完全に分離しているので,湿気による木材の腐食やシロアリの被害を防ぐことが出来ます。
沖縄の高温多湿な気候やシロアリの被害からベタ基礎が適しています。