stylehope/スタイルホープ
先日、テレビ番組『情熱大陸』で建築家の山﨑健太郎さんの特集を拝見しました。建築という仕事の奥深さに改めて触れ、私たちスタイルホープの「家づくり」に向き合うスタンスについて、ふと考えさせられるきっかけになりました。
建築家が「公共施設などの大型建築」の道に進むか、「個人の住宅(家づくり)」の道に進むか。これは単なるキャリアの選択ではなく、「誰の喜びをモチベーションとするか」という根源的な性格や価値観の違いが色濃く反映されているように感じます。
大きく分けると、以下のような違いがあるのではないでしょうか。
「この建築が街の人の流れをどう変えるか」「50年後のこの地域にどう貢献するか」といった、不特定多数の人々や社会全体のシステムへの興味が強いタイプ。複雑な利害関係をまとめ上げるタフな調整力や、歴史に痕跡を残す野心が求められます。「何万人もが快適に利用する、新しい交通システムを設計する都市プランナー」のような視点です。
一方でこちらは、不特定多数ではなく「目の前のたった一組の家族」の悩みや希望に深く寄り添うことを好むタイプ。「朝の光がどう入るか」「素足で歩いたときの床の温度感」「お気に入りの食器がどう見えるか」といった、日常の極めてパーソナルで微細な感覚をデザインすることに執着します。「1人のためのオーダーメイドの服を、直接採寸して縫い上げる仕立て屋」のような視点です。
建物が完成したとき、施主様が流す涙や、引き渡し時の笑顔など、「特定の誰かが喜んでいる姿」を直接見ることが、私たちにとって何よりのエネルギー源になります。
社内を見渡してみても、うちのスタッフたちは良い意味で「おせっかいなカウンセラー気質」ばかりです。
例えば、普段の打ち合わせ風景を見ていると……
「キッチンの高さを決めるのに、奥様と旦那様の普段の料理の分担割合から真剣に議論を始めていたり」
「図面の話よりも、休日にご家族でどんな風に過ごすのが一番好きか、という雑談で1時間盛り上がっていたり」
「引き渡しの時、お客様よりも先にスタッフの方が感極まって泣きそうになっていたり(笑)」
単なる「作業」として家を建てるのではなく、お客様のライフスタイルや趣味、時にはご夫婦間のちょっとしたパワーバランスや将来の夢まで(!)しっかりヒアリングさせていただく。そうでないと、本当にそのご家族にフィットする「オーダーメイドの服」は仕立てられないと信じているからです。
建築の仕事は、知れば知るほど奥深くて面白いです。もし、皆さんが家づくりを考えるタイミングが来たら、「どんな人が自分たちの家を仕立ててくれるのか」という視点で工務店や建築家を見てみるのも、ひとつの楽しみ方かもしれません。
私たちスタイルホープは、これからも沖縄で一番、お客様の「人生の微細な手触り」に執着する仕立て屋でありたいと思っています。